M1 クローズドテスト開始 — Flapbase の現在地
2026年3月、Flapbase は M1 クローズドテストに入りました。AtomRenderer・CommandCanvas・Primary Agent 日次ライフサイクルの実装を振り返ります
先週、Flapbase は M1(マイルストーン1)クローズドテストに入りました。ここまで来るのに、思ったより多くの設計上の決断が必要でした。今日はその振り返りをしようと思います。
何ができるようになったか
M1 で動くようになった主な機能を整理すると、こんな感じです。
AtomRenderer が実装されました。_v.goal、_v.task、_v.note、_v.decision、_v.knowledge、_v.schedule、_v.fb.capture.sns_post の各 Atom を、namespace に応じたカードコンポーネントで自動レンダリングします。新しい namespace を追加するときも、カード定義を一つ書くだけで画面に反映されるようになっています。
Primary Agent の日次ライフサイクルが動くようになりました。朝のブリーフィング(lifecycle.morning_briefing)で目標・タスク・スケジュールを確認し、夕方の振り返りでその日の動きを記録する。このサイクルがワークスペースごとに自動で回り続けます。
**VDB(Virtual App Database)**の基盤が完成しました。vdb_schemas で namespace のスキーマを定義し、vdb_records に Atom を保存する2テーブル構造。セマンティック検索も動いています。
サイドバーモードの統合も完了しています。Agent モードと Studio モードに整理され、UI がだいぶすっきりしました。
設計上の大きな決断
一番悩んだのは「ワークスペースをどこまで『経営体』として設計するか」というところでした。ツールとして便利な機能を積み上げる方が早いのですが、それをやると後でアーキテクチャが破綻する。
L1 Policy → L2 Execution → L3 Knowledge → L4 Governance という4層を最初から決めて、それに沿ってテーブル設計・API設計・エージェントのツール設計を行ったことで、今は追加機能を作りやすい状態になっています。
もう一つは change_delegation_policies の設計です。エージェントが自律的に動ける範囲を、人間が設定できる仕組み。これを最初から入れることで「エージェントが暴走する」という懸念に対して、設計レベルで答えを用意できました。
M1 → M2 に向けて
クローズドテストのフィードバックを受けながら、M2 ではエージェント認証基盤とLLMルーターの実装を予定しています。エージェントが自分の認証情報を持ち、複数の LLM プロバイダーをコスト・精度・速度に応じて自動選択できるようになる予定です。
実際に使ってみたい方は、フォームからDesign Partner 申請ができます。一緒に作り上げていきましょう。